友人の結婚式にお着物で参列する

友人の結婚式に着物を着ていきたい(レンタル)

友達の結婚式に着ていく際、レンタルを利用される場合について

主なレンタル方法は、1呉服屋さん 2結婚式場でのレンタル 3インターネットだと思います。

1レンタルを行っている呉服屋さんでは、やはり直接行って確かめられるということが強みだと思います。またわからないことも聞けますので、店員さんにご相談なさるのがよいですよ。

2大きい結婚式場では、レンタルから着付けまでその場で完結するので便利です。
私も昔、結婚式に仲人として参列する際に利用しました。遠方でしたので式場へ行って着て、終わったら普段着に着替えて帰れる・・・という具合でしたので荷物も少なくすみ非常に便利だと感じました。
式場によって揃えてあるお着物の種類に違いもあるので、事前にしっかり確かめてくださいね。

3インターネットのレンタルは、詳細に説明がされていますので、お着物を着る機会が多い方などにはとても選びやすいのではないかなと思います。様々な角度の写真が載せてあってイメージしやすいものですね。何度も着物を着ていて、ご自分に合ったお色をおおむね把握されているのであれば、本当に便利な仕組みだと思います。

しかし、あまりお着物になじみがない方でレンタルを検討されているのであれば、やはり下見ができる店を選びましょう。直接お着物を顔に当てがうことで、合う色味合わない色味がでてくるものです。また生地、素材感もお値段によって様々ですが、これも直接触って確かめて納得されてからが良いと思います。

また体格によっても見える柄が見本とは違ってきます。特に訪問着や振袖のような絵羽模様のお着物は、体格のある方ない方で相当、柄の見え方が変わります。

一番大切なのは、ご自身がご友人へお喜びの気持ちをしっかり意識して、それにフィットするようなお着物を選ばれることだと思います。

友人の結婚式で「付け下げ」でも良いのか?また髪型は?

「付け下げ」がこのような場面ではマナー違反かどうかというお話しをさせていただきます。

付け下げは、結婚式に参列していただけるお着物です。安心してください。

「付け下げ」とは「訪問着」を簡略化した、お柄などがよりシンプルになったお着物です。訪問着のような絵羽模様ではないのですが、「略礼装」として十分な格のお着物になります。ですので、結婚式に着ていくことには全く問題ありません。できましたら「一つ紋」がついていれば言うことありませんがなくても大丈夫です。

結婚式には訪問着やお振袖など華やかなお着物で参加されることもありますが、付け下げも控えめでありながら上品で素晴らしい着姿になります。付け下げが大丈夫なのかと不安になる方にとって、もしかしたら「結婚式には華やかでなければならない」というイメージがあるのかもしれません。

しかし、結婚式という場でそのお着物の格式がふさわしければ、何も問題ありませんしマナー違反にはならないのです。「付け下げ=略礼装」ですので、自信をもって着て行っていただければと思います。

髪型

髪型はやはり、着物となるとアップスタイルのまとめ髪の方が好ましいです。

SPONSORED LINK

実用的な観点から言いますと、アップヘアにしますとお着物の襟が汚れないという点になります。
また着姿という観点では、アップスタイルはうなじ辺りの後ろ姿が非常に美しく見えますので、やはりアップにした方がよいと思います。

だからといって、必ずアップスタイルでなければダメということでもないんです。ボブでもよろしいです。その方の魅力、個性が表れている髪型であればよろしいかと思います。

髪飾り

一般的にはアップにされた時は髪飾りが目立ちますので、そのお着物にあった髪飾りをつけてください。

たとえば古典的な色柄のお着物や帯の場合、洋花のモダンな感じの髪飾りにしますとアンバランスになったりましす。洋花でもバランスが整っていればよいですが、あまりカジュアルになりすぎると難しいかなと思います。このようなお着物の場合は「簪」や「櫛」がおすすめです。

もうひとつ髪型で気になるのは、花嫁さんの着物の髪型より派手だったり、花嫁さんよりも目立つ髪飾りをつけるという点です。これは少し遠慮したほうがよいしょう。

結婚式というのはあくまでも花嫁さんをお祝いする場であり、参列者は花を添える立場なのです。主役は花嫁さんであるということを心得ておくとよいと思います。

着物の種類

お着物で参加される場合に心がけることは、「お友達の将来を祝う」という思いを込める選ぶことです。その場所の主役は花嫁、花婿さんです。主役以上に派手にならないこと。どちらが主役かわからないような振る舞いや装いにならないよう気をつけましょう。

20代

未婚の方 お振袖

未婚の方は「お振袖」がよろしいかと思います。

振袖を何枚か持っていらっしゃる方はよいのですが、成人式の時に着たお振袖を着たいという方が大半かと思います。成人式はご自身が主役の晴れ着ですので、全身をとても華やかな装いに仕上げているはずです。

そこで結婚式に振袖を着ていく際に注意してほしいのは、「主役になるほど派手な装い」にしないということです。やはり結婚式の主役はご友人ですので。

しかし、だからといって難しく考える必要はありません。振袖自体がとても艶やかで派手なものであっても、「帯締めや帯揚げ、伊達締め、ヘアスタイル」を少し控えめにするだけでよいんです。受ける印象が全く違ってきます。

成人式の時は大きくアレンジしたアップスタイルの髪型をしていたならば、それを上品なまとめ髪にする、帯揚げや帯締めの色味を落ち着いたシンプルなものに変える・・・それだけで大丈夫ですよ。

既婚の方の振袖

結婚したて、新婚ほやほやの場合は、「お振袖」でもよいと思います。未婚の方のお着物=振袖と言われていますが、20代の方であればそこまで気にしなくとも大丈夫だと私は思います。振袖で参加なさっても全然おかしくないと思います。
またその他の訪問着や付け下げなどのお着物については、以下でお話ししていきます。

20代30代40代50代

着物には格付けがありまして、参加される方招かれた方は第一礼装以外のものを着用します。

友人という立場でしたら「準礼装、略礼装の格」にあたるもの着ます。

第一礼装とは黒留色留めなどですね。親族側のお着物です。
それ以外の「訪問着」、「付け下げ」、「色無地」、「江戸小紋」あたりまでを着ていくんですけれども、お友達との関係性も考えて選びましょう。

未婚の30代の方であればでもお振袖でもよろしいと思います。振袖でも色々な種類がありますので落ち着いたものであれば問題ありません。私の友達着姿で印象深いのは、加賀友禅のお振袖になります。色を抑えたシックな色合いで上品な柄が加賀友禅には多いです。そのような印象のお振袖であれば、未婚であっても堂々と着ていっていいと思いますよ。

また既婚未婚問わず、礼装となればやはり「訪問着」でしょうか。訪問着は絵羽模様になっていて非常に華やかな印象ですので結婚式にはピッタリだと思います。

上記でもお話ししましたが、「付け下げ」も絵羽模様ではありませんが、簡略化した上品なお着物ですので参列にふさわしいと思います。絶対というわけではありませんが、できれば一つ紋がついているといいですね。

訪問着も付け下げも結婚式にふさわしいお柄である吉祥文様などであれば尚よろしいかと思います。

「色無地」の場合は、紋がついていないと街着と同格になってしまいますので、色無地がいいからといって紋がつかないものは控えたほうがよいと思います。一つ紋がついていればよろしいです。

留袖の「色留め」についてですが、基本は親族、姉妹の着るお着物というイメージがあると思います。しかし「色留め」に関してはお友達として参加される場合は着ていかれても問題ありません。特に友人代表のような立場にいる方は尚更よいですよ。

「江戸小紋」を選ぶ場合は、必ず紋の付いているものを選びましょう。一つ紋でもかまいません。また江戸小紋にも種類がありますが、「江戸小紋3役5役」という種類に限り結婚式で着ていくことができます。

結婚式に参列される際の帯については、どの年代にも関わらずやはり「金糸銀糸のはいった格調の高い帯」にされた方がよいです。祝いの場ですのでお柄は、吉祥文様などのお祝いの場に使えるものがよいと思います。

なかったら、小物に金糸銀糸の入ったものを合わせてお祝いらしい装いにします。例えば半衿に金の半衿などを使ったり、金や銀の伊達襟を入れるとよいと思います。

お着物の色

このような場で間違いないお着物の色味のお話です。

上品な着物として一般的に言われています色味は、「薄い色、淡い色味」です。その方の個性は別として、一般的には、薄い淡い色、淡い水リロや淡いピンク、若草色などが良いと思います。

選ばない方がいい色味は結婚式ですで、花嫁さんを代表する「白色、白地のもの」です。これらは選ばない方がよいです。また、「黒や黒っぽい色」もやめましょう。また黒留袖は親族の方が着ますが、このような黒っぽいお着物を着ますと他の参列者の方に親族の方と勘違いされることもあります。

赤色の振袖など、目立つ色のお着物について

振袖をきたいけど赤は大丈夫ですか?派手ではないかと心配という質問が以前ありました。

赤だから、目立つ、派手だということではありません。また柄も入っていますので全身真っ赤という印象になるわけでもありません。それでも心配でしたら、帯を控えめな色合いにするとか、小物を控えめな色合いにすれば良い思います。帯揚げや帯締めをシックな色合いにすれば良いですよ。

赤色=派手と思われがちですが、お着物では帯などでトータルにまとめあげることができますのであまり心配なさらず着ていただければと思います。着物というのは洋服と違いまして、非常に多彩な色をくしして使っております。そのような多彩なそれは見事なものだと思います。ですから、、着物の醍醐味を味わうように着こなしていただけくのが一番です。

私としては、派手というのはお着物の色味というより、「ヘアスタイル」や「色々な身の振る舞い」・・・そういう部分のほうが悪目立ちするんじゃないかと感じます。着物を着た時、結婚式に招かれた時、着姿だけでなくて「立ち居振る舞い」がとても重要です。足が外股で立ってたり仁王立になっていたり、行動もシャキシャキっとキャリアウーマンのように歩いたり、お袖をフリフリ歩いたり・・・どんなに着姿にこだわっても、そのような振る舞いの方に目がいってしまいます。

袖は椅子の下にだらんと垂れてるんではなく、しっかり膝の上に交差させてそしてその上にハンカチを置いて着物が汚れないように気を遣いましょう。わざわざ内股にしなくてもいいですが、足先を少し中に向けてみる、手振り身振りを少し控えめに意識するだけで着姿から振る舞いまでトータルで美しい印象になると思います。

ですから、すべての部分で参加者や親族の方にひんしゅくをかう・・・というわけでなくて、最低限その場にあった装いと振る舞いを心がければ、私はそこまで気にする必要はないと思います。

結婚式には各年代層が参加されています。すべての年代の方におしなべて「ああ素敵だわ」と思われるのは難しいものですよね色んな考えの方がいらっしゃいますから。

ご自分でやはり赤の振袖が素敵だわと思われるのであればそれでいいと思います。あまりにも気にしすぎるのもご自身にもまた招いてくれたご友人にとっても心地よいものではなくなってしまいます。



SPONSORED LINK
SPONSORED LINK