好きか・好きでないか・ひかれるか・ひかれないか、また良いか良くないかそだけで許されたい。そこには知識も言葉もいらない。ただただ感動するのが生き甲斐といった作家がいました。
表現する事を生業とする作家に言葉もいらないといわせる美の力。
美しいとはこれほどまでに生きていく上で大切な事で、
歓びと生き甲斐・価値を与える物かと考えさせられます。
新カント学派の唱える「真・善・美」の価値体系に対して、
梅原毅は「日本人は真善美の価値基準の中で「美に重きを置く」と言っています。
何れにせよ偉い先生方も「美」が人間の幸せに大きな役割を果たしていると説いているようです、
美しい彼女の為に仕事に励む男性
奇麗に片付けられ美しい空間はスムーズに仕事につかせ
美しく清められた部屋のかすかな香りに心が遊び
美しいメロディに豊かな時間を満喫し
美しい絵画に和む
美しい自然に心洗われ
美しく咲く野の花のみずみずしさに無限の生命の力を感じ
そして美しい心に涙があふれる
此の様に美は、私たちの日常生活の中で一番身近にいつも離れず寄りそって
生きていく為の源泉のように思えます。
私たちの身の回りにある美の一つ一つに目を向け、
些細な美の積み重ねが、幸せを積み重ねる事になるるのではと思っています。
私たち女性に愛され続けている着物をとうして
和文化の美を見詰めてみたいと思っております。
女性のなにげない日常を華やげ、喜びをもたらしてきた着物。
長い歴史の中を生き続けて来た美しい着物。
長く愛され続ける、
其の事自体に何かしらの理由があると思っています。
着物生活の中からもしかしたら
其の解答を見つける事が出来るかもしれません。