着物のネイルについて

着物のネイルについて

着物ネイルということでお話しします。着物にネイルはいいのかということですが今の時代ですので絶対ダメということはありません。これだけネイルが定着した現在では、着物だからダメということではないと思います。

50年ほど前の話になりますが、私の友人でお茶やお琴と、稽古三昧の人がいました。その時代のことですから勿論仕事はしていませんでしたが、いつも綺麗な白魚のような手をしていました。その当時はあまりネイルも定着していませんでしたがいつも綺麗に、爪や手の手入れをしていました。今で言うネイルケア、爪磨きですね。現在見かけるネイルよりも上品でそれは綺麗なものでした。

そういう意味では、ネイルは現代女性にとってある意味では必要なものではないかと思って居ります。何より綺麗な手を見ると仕事をしていても、気持ちも軽やかにお仕事が進みます不思議なものですね。人に見られるというよりもまず自分の気持ちが明るくなるというのは良いことではないかと思っております。

ですので爪磨きをして透明のネイルで仕上げておけば、礼装の場からどんな場面のお着物にも合わせやすいかと思います。

礼装用のお着物にネイル

結婚式とか黒留袖訪問着等のお祝いの場で使われやすい唐織の帯などは糸が引っかかりやすいためによく傷つくことがあります。そんなことから高級な着物を着る時には装飾品がついたネイルはしない方がいいのではないかと思います。

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また結婚式等のお祝いの席では、幅広い年齢層の方が参加されておりますので、ネイルについての認識も様々で、長い爪であったり派手な装飾でついている、とテーブル内でお食事の時取り分けたりするのを見て不潔に感じる方もいるかもしれません。結婚式こそいろんな年齢また立場の方が参加されていますので、どういう層の方からも好感が持てるようなネイルがいいと思います。

全身を美しく装うことはとても良いことですが、そこら辺にも心を配れるようになればなお良いのではないかと思います。

黒留袖のお母様は第一礼装ですので華やかさよりも上品さを、ゲストの方は、上品でシンプルを意識し、手元がきれいで手入れの行き届いた爪が良いかと思います

着物にネイルは絶対にNGか?

着物にネイルについて、絶対にダメではないかと思われる場所での使用ということですねこれを話してみたいと思います。

着物というのは非常に高価なものです。
ネイルにアクセサリーとしてラインストーンとか小さなパール、そういう物がつけておりますと着物の糸なのどにひっかけやすいという点があります。

たとえば金駒刺繍 、銀駒刺繍などをした高級着物があります。 これらは黒留や華やかな訪問着などお祝いの場で着られるようなお着物です。この刺繍はネイルにひっかけやすいので注意が必要です。

またおめでたい時に使用され黒留袖などに合わせる帯で華やかなボリューム感のある「唐織の帯」も、織りが浅く爪などでひっかけやすいです。

そんなことから特に礼装用の高級な着物を着る時には装飾品がついたネイルはしない方がいいのではないかと思います。

どの格の着物ならネイルできるか?

どの格の着物ならネイルは大丈夫かということですが、代表的なフォーマルの場でのネイルのお話は先程しましたようにあまり派手なものはせず、シンプルな色合いのネイルをするか、もしくは控えた方がよいと思います。

他の場面では、着物の格というよりも、着物の内容、季節、場所、目的などによってネイルの内容をその時々にあうものを選ばれると良いと思います。

例えば夏は涼しげ、冬は暖かな感じの色合い、また催し物によっては、クリスマスにはそれらしい色合いやアクセサリーをつけたり、七夕には、ネイルに柄を付けたりと、若い方には、いろんな楽しみがあります。 
例えば、冬の紬の着物の時は、素朴な色のネイルがいいかもしれませんが、反対にビビットな色の方が、若々しいかもしれません。
全体に言えることですが、着物や帯の柄の一色をメインに使うのもいいかもしれません。
お若い方でしたら、フォーマルな場以外は、自由な発想で、個性を発揮されるのも楽しいかもと思います。

振袖にネイルは大丈夫なのか?

「振袖のネイル」ということですが、これはもちろんいいと思います。
先程結婚式の時の着物のお話をしましたが、未婚の方の第一礼装は振袖ですので、フォーマルな場でのネイルの注意点を意識していただければいいのかと思います。

成人式の振袖にネイルは?

最後に「成人式の時のネイル」ということですお話しします。
成人式の主役はあなた自身ですので、この時は、ネイルも思いっきりおしゃれをして頂いていいのではないかと思います。あなたの振袖のイメージにあったネイルが良いかと思います。

例えば古典柄の振袖だったら、ネイルの色も柄も古典的な色を使われるのがいいのではないでしょうか、この時には上品なイメージのものがよろしいと思います。

反対に、「ふりふ」の振袖のように、個性的で、独創的な振袖の場合は、思いっきりドライな可愛いネイル、時には奇抜なネイルやアクセサリーもいいのではないかと思います。あなたの魅力を存分に発揮できればいいと思っております。



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