お着物の袖丈に関するお話

着物 袖丈について

着物 袖丈 サイズと年齢

既製品で売られていますお着物の袖丈は49cmといわれています。
最近売られている浴衣などもSMLなどで展開していますので、少々違う場合もあるでしょう。

身長の3分の1の長さが袖丈と言われています。
そしてお若い方は、それに少々ながく、おとしをめしてくると標準より短め・・・というのが一般的でした。ずっと着物生活の時はそのように年代によって変えることもありました。

着物 袖丈 長襦袢

お着物には長襦袢も合わせなければなりません。袖丈を変えて誂えてしまうと長襦袢も一緒に変えていかなければなりません。お着物をきる機会が少なくなり洋服中心の現在では、着物のサイズごとに長襦袢を仕立てるのは大変です。

礼装以外では、肌じゅばんの上に”うそつき”というのを取り付けます。これは、ご自分でも作ることも可能ですが、少し面倒です。母の半襦袢を見てみたらうそつきが多かったです。身頃のところは綿やさらしを使っていたのでよく洗い替えができて便利ですし、袖の色柄などを楽しめて良いと思います。

もっと簡単にお着物に長襦袢の袖を合わせたいときは、仕立て直すのも大変ですので、5cmくらいでしたら、袖の下を縫って縮めました。おそでの裏地(八掛)を仮で縫い縮めました。傍の入り口と中ほどと袖口のしたほどを縫い付ければよいんじゃないかなと思います。

着物 袖丈 修正方法 長い時、短い時

娘が二十歳くらいのときかわいいちょっと袖が長めの訪問着を作ったのですが、25~30歳くらいになりますと、すこし年齢にくらべると袖が長いかなーという印象だったので、その際も縫って縮めました。

長襦袢の袖がお着物の袖より長かった場合は、特に急を要した場合は袖口と袂の近くを安全ピンでとめたりしました。
お着物のおそでが長いのは、特に礼装ですと直しにくいので専門の業者に頼んだ方がよいと思います。

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またお着物の袖が短い場合は、袖の下の方に縫しろがあります。だいたい数センチほどの縫しろがありますので、手触りで何センチくらいの縫しろがあるか確認してみて、しっかりありそうであれば縫しろをキリキリまでだして、長くする方法もあります。
普段着ではよいですが、やはり礼装の場合は、業者に頼んでください。

着物 袖丈 丸みについて

※”お袖の丸み”ですが一般的には「2センチの丸み」といいます。丸み大きいほど可憐でかわいいおそでになりますので、ご自身の好みで丸み(カーブ)を大きくつけるのもよいでしょう。

着物 袖丈 美しく見えるとは

袖丈がきっちりあっている着物姿はとても美しいものです。最低、長襦袢とお着物の袖丈はぴったり合わせましょう。それはすごく美しいものです。ご自分で見えないようでも案外、後ろから見えたりと他人から見えるものです。この部分が揃っていたり、お柄や色味が合わさって、本当に美しく見えます。ですから袖丈だけはしっかり揃えていただければと思います。

さらに羽織を着ますと、長襦袢のお袖、お着物のお袖、羽織のお袖というふうに重ね重ね着ることになります。そうなりますと、お袖の色味がその方の個性になりますので、先ほどご紹介したように、普段着では”うそつき”を使って様々なバリエーションを楽しむのが便利でよいと思います。

着物 袖丈 袖口について

もう一点、美しくちらっとみえる”袖口”について。
袖口もまた、表地と表地の裏に八掛がついています。その八掛にも色がついています。そしてその中にきる長襦袢は、昔は白だったのですが、今はお好みの色をつけることができるので、ご自分のお好きな色をつけるとよいでしょう。※礼装では白の長襦袢です。

袖口もご自分ではあまりきれませんが、他人からは案外みえます。また皮脂で汚れやすいところですので、清潔で保てるようにしていただくとよいでしょう。

着物 袖丈 測り方 採寸

着物というのは一枚の布、反物でつくられていますが、着る私たちの体は非常に立体的で凹凸があります。「いかに美しく纏うか」という問題がありますが、着付けの際にいくら腰紐で調整したりしっかり着付けたとしても、一日中着ているとずれてくるものです。

その場しのぎで簡単に着付けてしまうと、安心して綺麗な着姿になりません。
ですので採寸というのは非常に重要な要素になります。

お袖は、傍の下からあいています。身頃と縫い付けたところを”振り”と言います。
このフリのところから、表地と裏に八掛がついています。さらに中に長襦袢をきます。これらの袖がピタッとあっていると、非常に綺麗に見えます。さらに色合いや色柄にも心をくばっていると、素敵な着姿になります。

もし、長襦袢の丈とお着物の袖の丈の長さが違っていると、中から長襦袢のお袖がピラピラとでてきます。また長襦袢のお袖が長いと、お着物のたもとに溜まって、どんよりとした雰囲気になります。まして、冬などで羽織をきまして、その羽織のそでの長さも違うと、非常にちぐはぐな印象になります。

採寸というのはご自分でするのはなかなかむずかしいものです。呉服屋さんの店員さんでも慣れていない方は、その方によって測り方が変わってしまいます。
できれば最初はきちんと呉服屋さんでお着物用の採寸をしてもらてください。ご自分の体型が変わらないかぎり、ずっとその採寸表を使っていただけますし、その採寸表があれば、どのお着物、どの長襦袢、どの羽織を着てもぴったり合うようになります。

着物を仕立てる際、尺貫法というものを基本単位でつかいますので、ぜひこの機会に覚えておいていただけると便利かと思います。

一尺一寸一部、、、
というような呼び方をしますが、その上に一丈(いちじょう)があります
一丈=十尺のことをいい、3.03m
その下の一尺=十寸、30.3cm
その下の1寸=十部のことで、3.03cm
一部これは3mmになります。

この一尺〇〇寸、、、、これが一番使われますので、
一尺は30.3cm、1寸は3.03cmと覚えておけば、換算しやすいと思います。

ご自身で測るときですが、なかなか正確に測ることはむずかしいと思います。呉服屋さんでお仕立てになる時は、そこで測ってもらえばよいのですが、最近はインターネットで着物の仕立てを注文される方もいらっしゃいます。

そのような際にご自分のサイズが必要になりますので、もしご自身で測られる場合には、お母様や誰かに手伝って測ってもらうと良いでしょう。

着物 袖丈 仕立て

長襦袢の袖は着物より気持ち長めに、コート類(羽織など)の袖は着物より気持ち短めに仕立てると、3枚のお袖がぴったりと重なり合い美しく着られます。

長襦袢を着るさい、伊達締めをしたり腰紐を締めたりするので、すこしお袖が持ち上がり短くなるからです。
一方、コート類(羽織)のお袖をすこーしだけ長めに仕立てておくと、長襦袢のお袖、お着物のお袖の収まりがよくなるのです。








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